温かい涙というよりも悲しくて辛い涙が溢れる物語ですが大事な人達とは今、ちゃんと向き合っていこうと、今を大事に生きようと思わせてくれる物語「瑕疵借り:松岡圭祐」の感想

瑕疵借り 松岡圭祐  読書 感想 書評 レビュー

悲しくて切なくてどうしようもなくて涙が出る短編集。人の死により心に傷を負った登場人物たちを光を導いてくれる藤崎に、落ちこんだところを何度も救われました。

書籍情報

タイトル:瑕疵借り

★★★★

著者:松岡圭祐
ジャンル:ミステリー
発売日:2018/05/15
読了日:2019/03/01

内容紹介(Amazonより引用)

どの物件にでも起こりうる事件。感動の“賃貸ミステリ”。思わず涙する極上短編集。訳あり物件に住み込む藤崎は不動産業者やオーナーたちの最後の頼みの綱。原発関連死、賃借人失踪、謎の自殺、家族の不審死……どうすれば瑕疵を洗い流せるのか。男は類い稀なる嗅覚で賃借人の人生をあぶり出し、瑕疵の原因を突き止める。誰にでも明日起こりうるドラマに思わず涙する”賃貸ミステリ”。

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想像以上に重かったです。。
4人の住んでた部屋と死にまつわる短編集でしたが、本当に悲しくて切ない気持ちになりました。
どの話も、生きてるうちにもっと向き合えばよかった。
いろんなことを話せばよかった。と、たくさんの後悔の気持ちを背負うことになります。
そんな、暗く落ち込んだ登場人物や読者を引っ張り上げてくれるのが瑕疵借りの藤崎です。
すごく謎の存在で、詳細が明らかにされない主人公?ですが瑕疵にまつわる問題をしっかり解決して、後悔ばっかりしてないで前を見なければと奮い立たせてくれるひとでした。

あたたかい涙というよりも悲しくてつらい涙がこぼれる物語ですが大事なひとたちとはいま、ちゃんと向き合っていこうといま、大事に生きようと思わせてくれる物語でした(´・ω・`)

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