もっとふわふわした甘い物語かと思ってました(題名から想像して)。 全然甘くない!「神様のケーキを頬ばるまで:彩瀬まる」の感想

神様のケーキを頬ばるまで 彩瀬まる 読書 感想 書評 レビュー

リアルで苦しくて、なんだか理不尽な、それぞれの主人公たちが、自分自身でもがいてあがいて、前を向いていく物語。静かにじんわりと寄り添って励ましてくれる大切な本です。

書籍情報

タイトル:神様のケーキを頬ばるまで

★★★★★

著者:彩瀬まる
ジャンル:前向き
発売日:2014/02/18
読了日:2019/01/09

内容紹介(Amazonより引用)

ありふれた雑居ビルで繰り広げられるいくつもの人間模様。シングルマザーのマッサージ師が踏み出す一歩、喘息持ちのカフェバー店長の恋、理想の男から逃れられないOLの決意…。思うようにいかないことばかりだけれど、かすかな光を求めてまた立ち上がる。もがき、傷つき、それでも前を向く人々の切実な思いが胸を震わせる、明日に向かうための五編の短編集。

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もっとふわふわした甘い物語かと思ってました(題名から想像して)。
全然甘くない!
むしろ苦すぎるくらいの人間関係とか気持ちとかとにかくリアルでした。
何かにつまづいて、それでもちゃんと前を向いて立ち上がっていく主人公たちが頑張れ、わたしも頑張るから。と、声をかけてくれるような寄り添ってくれる物語でした。

いちばんはじめの、泥雪がすごく今のわたしにはハマりました。
とくに最後に理保にかけた言葉の「本当にだめだったとき私は自分のことだめだってわからなかったよ。あなたは、私よりずっと優しい。」
が、もう響きすぎてめちゃめちゃ泣きました。

書き留めておきたくなるつらいときに思い出したい優しいことばが溢れた物語です。

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