深月先生のこれまでの世界にいる人々のその先を見られる3つの中編。読んでいないものもあるけれど、環ちゃんに会えてすごく嬉しかったです。救われていく登場人物たちをたちを見て、わたしも救われる気持ちになりました。
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書籍情報
著者:辻村深月
出版社:講談社
ジャンル:青春
発売日:2010/06/24
読了日:2019/10/09
内容紹介(Amazonより引用)
悔しい、恥ずかしい、息苦しい――。
それでも日々は、続いていく。今もっとも注目の作家・辻村深月 心震わす傑作青春小説!
【収録作品】
「しあわせのこみち」
T大学文学部二年生、清水あやめ。「感性」を武器に絵を描いてきたという自負がある。しかし、授業で男子学生・田辺が作った美しい映像作品を見て、生まれて初めて圧倒的な敗北感を味わい……。「チハラトーコの物語」(「『嘘』という美学」を改題)
美人でスタイル抜群、ガチに博識でオタク。チハラトーコは、言葉に嘘を交ぜて自らを飾る「嘘のプロ」。恩師、モデル仲間、強気な脚本家との出会いが彼女にもたらすものとは?「樹氷の街」
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中学校最後の合唱コンクール。指揮を振る天木だったが、本番一ヶ月前になっても伴奏のピアノは途中で止まり、歌声もバラバラ。同級生の松永郁也が天才的なピアノの腕を持つことを知った彼は……。
Instagram投稿感想
わたしが初めて辻村深月先生の本に出会ったのはスロウハイツの神様でした。
読んでからもう4年くらいたつけれど わたしにとって衝撃的で1番好きな物語です。 だからこそ、ほかの物語で 環ちゃんと再会できるたびに嬉しくてたまりません。
そんな辻村ワールドの大ファンのわたしには 何度もおいしい瞬間のある短編集でした。
樹氷の街が良かったなぁ。 合唱コンクール、青春のかたまりって感じが 切なくて懐かしくて胸が熱くなりました。
つらくてしんどいことが多いけど それだけじゃない、希望の光を持てるのが 深月先生の世界の好きなところ。
まさに、光待つ場所を感じる温かい物語でした。