目には目を。 歯には歯を。 そんな物語。「午後二時の証言者たち:天野節子」の感想

天野節子 午後二時の証言者たち 読書 感想 書評 レビュー

完全犯罪について学べた本(笑)娘を奪われた母の執念に感動すら感じるような。不思議と殺人事件の被害者への同情よりも、よくやってくれた!!!と爽快になるような。おもしろかった!

書籍情報

タイトル:午後二時の証言者たち

★★★★★

著者:天野節子
ジャンル:ミステリー
発売日:2016/01/27
読了日:2018/04/23

内容紹介(Amazonより引用)

他人事、ではもう済まされない。平凡な日常が壊れる瞬間を描いた衝撃のミステリー。

誰が少女を殺したのか。
数行の三面記事に隠された、証言者たちの身勝手な事情。
被疑者の高慢、
医師の正義、
看護師の自負、
目撃者の憤怒、
弁護士の狡猾、
遺族の懺悔、
刑事の執念。

三月五日、午後二時ごろ、みどり市旭ヶ丘一丁目の横断歩道で、近くに住む八歳の女児が走ってきた乗用車にはねられ、病院へ搬送されたがまもなく死亡した。乗用車を運転していた二十六歳の男性に詳しい事情を聞いている。
たった数行の三面記事から始まる、慟哭のミステリー。

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目には目を。
歯には歯を。
そんな物語。

少女の交通事故に関わる様々な視点をもつ人々が順番にクローズアップされることで少しずつ真相に近づいていく
とてもドキドキして最後はなんだかやるせないような。
やりきったからの結末なんだろうけど、被害者の女の子はきっと望んでないのにと切なくなります。

加害者の永光孝太の章はほんとむかつくし嫌なヤツ!!!ってなるゲスなわけですが、やはり目には目をな展開のおかげでそこのみ最高にすっきりです\( ˙ ˙ )/

ミステリーの枠にはおさまらない、すごく考えさせられる物語でした!

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