あなたが信じるものを、 誰かに決めさせてはいけないわ。「サラバ!(下): 西加奈子」の感想

サラバ! 下 西加奈子 読書 感想 書評 レビュー

大人になった主人公が、失ったり得たりしていくなかで、自分の信じるものは何かという問題に向き合い、答えを得る過程から、大きな感動を感じた。長い物語が終わるのは、すごく満足感が高いです。

書籍情報

タイトル:サラバ!(下)

★★★★☆

著者:西加奈子
ジャンル:ヒューマン
発売日:2014/10/29
読了日:2017/3/29

内容紹介(Amazonより引用)

これは、あなたを魂ごと持っていく物語 

姉・貴子は、矢田のおばちゃんの遺言を受け取り、海外放浪の旅に出る。一方、公私ともに順風満帆だった歩は、三十歳を過ぎ、あることを機に屈託を抱えていく。
そんな時、ある芸人の取材で、思わぬ人物と再会する。懐かしい人物との旧交を温めた歩は、彼の来し方を聞いた。
ある日放浪を続ける姉から一通のメールが届く。ついに帰国するという。しかもビッグニュースを伴って。歩と母の前に現れた姉は美しかった。反対に、歩にはよくないことが起こり続ける。大きなダメージを受けた歩だったが、衝動に駆られ、ある行動を起こすことになる。 

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Instagram投稿感想

長い長いサラバの世界から今日ようやく抜け出せました。
うまくこなせていた少年時代から大人になって様々なことがうまくいかなくなる主人公の葛藤や対人関係への歪んだ気持ちにずっと寄り添い見届けた!という達成感のような気持ちです。
「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」そのことばが、この物語からもっとも強く印象に残りました◎すごくホンネだとまさかあの可愛くて甘い顔だちの主人公がそんな年の取り方をするとは!そんな変化つらすぎる!っと強い衝激でした(笑)
読後はまんぷく感でいっぱいの1冊です◎

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