クズだけど、お兄ちゃんの家族に向けたエールがすごく心に響いてじんわりする物語「沈黙のエール:横関大」の感想

沈黙のエール 横関大  読書 感想 書評 レビュー

どうしようないお兄ちゃんと生意気な子供にイライラさせられたのに、謎が全て解明されたときのお兄ちゃんのひとことにグッときました。里菜ちゃんには幸せになってほしい・・・。

書籍情報

タイトル:沈黙のエール

★★★★☆

著者:横関大
ジャンル:ミステリー
発売日:2013/09/26
読了日:2019/01/30

内容紹介(Amazonより引用)

パティスリーで働く里菜は、近い将来、パリに留学に行くことになっていた。そんなある日、里菜のもとに親戚の子供だという小学生・陽介が訪ねてくる。生意気な陽介を連れて焼き鳥屋で夕食を食べていると、実家の洋菓子店が燃えていると知らされる。急いでかけつけると、店は燃え落ち、父の居所がわからない。そのとき、里奈の携帯電話が震えた。番号は父親のものだ。しかし電話に出たのは、東上野署の刑事だった。里奈の父は、近くの神社の境内で殺害されていた。意識を失い倒れる里奈。翌朝、回復した里奈が燃えてしまった店の様子を見に行くと、長年行方不明だった兄・克己が帰宅していた。

怒涛の冒頭から一気に展開する謎、謎、謎。ばらばらになった家族の想いが一つになるとき、衝撃の真相が明らかになる!「この事件の真相を知るには、きみの家族の秘密を解かなければいけない。それでもいいかい?」

東上野署の刑事・片山と、交番に勤務する切れ者・深津が辿り着いた“秘密”とは――。

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父は殺され実家の洋菓子店は放火されもうさんざんな里菜ちゃんに、お兄ちゃんはグズでクズだし生意気でむかつく少年預からなきゃだしほんと物語の序盤の心労がすごい。

謎が多い里菜の家族だけれどひとつひとつ解き明かされて不器用だけど思いやりと優しさがいっぱい詰まったラストにたどりつきました。

クズだけど、お兄ちゃんの家族に向けたエールがすごく心に響いてじんわりする物語です。

里菜の未来は幸せいっぱいでありますようにと願わずにはいられません!

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