「夢見る帝国図書館(著:中島京子)」の感想。好きな本を好きなだけ読めることの幸せをかみしめる1冊です。

夢見る帝国図書館 中島京子 読書 感想 書評 レビュー

日本初の図書館の成り立ち、歴史をたどりながら、戦後を生きた喜和子さんの一生の物語をひもといていく、図書館と本が好きな人には興味深く、おもしろくて勉強にもなる一冊です。

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書籍情報

著者:中島京子
出版社:文藝春秋
ジャンル:図書館・歴史
発売日:2019/05/15
読了日:2020/02/16

内容紹介(Amazonより引用)

私が年の離れた友人から依頼されたのは「図書館が主人公の小説」だった。

本に学び、本を守り、本を愛した人々の物語。 文章修業をしている「わたし」は上野図書館に並々ならぬ愛着を抱く喜和子さんに出会い、年齢差を超えた友情を築いてゆく。 喜和子さんは「図書館そのものを主人公にした小説を書いてよ」と持ちかけるが、多忙になったわたしは書けないままに喜和子さんとも疎遠になってしまう。

久しぶりに再会した喜和子さんは老人ホームに居た。

友情が復活するも、喜和子さんは病気で亡くなり、娘だという女性は冷たくてとりつくしまもない。 わたしは、喜和子さんが生前に「もう一度読みたい」と言っていた本のタイトル『としょかんのこじ』を手がかりに、喜和子さんの半生、そして彼女が愛した図書館の歴史を辿り始める……。

わたしと喜和子さんの物語と、夢とも現ともつかない図書館が主人公の小説が、折重なり、近代化する日本で人々がいかに「図書館」を愛してきたかが浮かび上がる。

本を愛するすべての人の胸を熱くする図書館小説です!

Amazon

Instagram投稿感想

図書館ヘビーユーザーのわたしにとって “図書館”は当たり前に存在している とても必要で重要な場所です。

女性だから閲覧室が別であるなんて、ありえないと思う時代なわけですが、そうじゃなかった時代を乗り越えて不自由なく利用できる、今があるんだなとこの物語を通して図書館の歴史を深く学べた気がします。

とくに、戦時中の図書館の本の疎開だったり 戦争で負けた国から本を略奪していたことなど 図書館にとっての戦争をわたしは初めて知り、かなり衝撃を受けました。

図書館の成り立ちと並行して進むのは、 男尊女卑の時代から自由を 自分の手でつかむ女性の喜和子さんの生涯を 追いかけていく物語です。 喜和子さんを知るひとが それぞれに彼女に抱くイメージやエピソードを語ってくれるのですが 同じだったり全くちがっていたりして 知れば知るほど喜和子さんを よりリアルに身近に感じるようになっていました。

波乱万丈な生涯だったけれど 好きな本に囲まれる暮らしに辿り着き、 自由を謳歌できた喜和子さんの晩年は ちょっと寂しげにも感じましたが 幸せそうなおしまいを迎えられただろうなぁと思いました。

国際子ども図書館と国会図書館には いつか遊びにいってみたいなあ。
好きな本を好きなだけ読めることの 幸せをかみしめる1冊です。

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