「屍人荘の殺人」を読んだ感想。本格ミステリーというよりはB級ミステリー。だがそれが良い!※警告後ネタバレ感想有り

屍人荘の殺人 今村昌弘  読書 感想 レビュー 書評

「屍人荘の殺人」は2017/10に発売され、2018年には国内ミステリーランキング4冠を達成する、2019年には続編発売、実写映画化と話題となった本です。

本屋さんでも目立つとこに陳列されていたので凄い気になっていたので、普段本を読みませんが読んでみました!今回はその感想をお伝え致します。

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「屍人荘の殺人」をAudibleで比べてみました。

書籍情報

タイトル:屍人荘の殺人

★★★★

著者:今村昌弘
ジャンル:ミステリー
発売日:2017/10/13
読了日:2019/10/05

続編も発売

「屍人荘の殺人」の続きとなる「魔眼の匣の殺人 」も2019/02に登場!

メディア展開

2019/12には神木隆之介さんが主演の映画も公開されました。

公式Twitter https://twitter.com/shijinsou_movie/status/1205278694844973057

コミカライズもされています。

内容紹介(Amazonより引用)

神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通う探偵少女、剣崎比留子とともに曰くつきの映画研究部の夏合宿に参加することに。合宿初日の夜、彼らは想像だにしなかった事態に遭遇し、宿泊先の紫湛荘に立て籠りを余儀なくされる。全員が死ぬか生きるかの極限状況のもと、映研の一人が密室で惨殺死体となって発見されるが、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。――たった一時間半で世界は一変した。究極の絶望の淵で、探偵たちは生き残り謎を解き明かせるのか?! 予測不可能な奇想と破格の謎解きが見事に融合する、第27回鮎川哲也賞受賞作。

Amazon

ネタバレ無し感想

基本的な展開はよく有る学生探偵が登場する探偵物。癖の有る登場人物に山荘でのクローズドサークル、連続殺人事件。犯人はこの中にいる!?という感じで私は金田一少年の事件簿的な印象を受けました。ただ、そこに1つの要素が加わる事でこの小説の特異性となっています。

この本を楽しめるかどうかは「彼らは想像だにしなかった事態」を受け入れられるかどうか。ここは賛否両論な気がします。

個人的には有り!トリックも含めて良かったです。強いて言えば動機がちょっと弱いかな。

万人受けする本格ミステリーではないと思います。設定や金田一少年らしさもあってライトノベル感が有る気がします。本格ミステリーと気構えずライトに読むのが良いかもです!

そして、続編も気になります!

ネタバレ有り感想

まず最初に・・・ゾンビモノ大好きです!なのでこの設定は大いに有り!

最初の殺人トリックも全然わからなかったけど、トリックを聞けばドーンオブザデッドなどのある意味ゾンビものではよくある展開を使ったトリックで、うわーこれは気付けたわぁとやられた感を感じましたし、他の殺人もゾンビ設定ならではといった感じです。

今まで読んだ本だと宮部みゆきさんのブレイブストーリーでファンタジー世界で起こった殺人事件だったり、六花の勇者の犯人探しに通じるモノが有って、個人的にこういうのが凄い好き。

アウトブレイクな状況は登場人物と同じタイミングで知る方がサプライズ有って良かったかな。テロ犯についても同時進行で描かれるので、あ、これゾンビっぽくね?って早々に気に付けてしまうので。主人公たちが立て籠もった後にでもで良かった気がします。

明智さんは実は生きていて最後に助けに来るかとちょっと期待もしてたけど、しっかりゾンビ化してたのも良かったと思います。

テロについてはあくまで屍人荘で起こった殺人事件についてだけ(クローズドサークルやトリックなど)使ってテロをどうこうしようとしなかったは有りだと思うんですけど、どうやってあのアウトブレイクな状況を抑え込んだかの描写は欲しかったですね。アメリカみたいに街をミサイルで吹き飛ばすなんて日本っぽく無いし、かと言って5万を超えるフェスゾンビ達が山中に散ってしまっているのをどうやって対処したのか想像付かないんですよねー

続編で語られるのかな?ゾンビもの好きとしてはこちら側をメインとしたお話も読みたいものです。

ちなみに葉村が隠し続けた事、ヒルコさんが葉村の事を好きな事、静原さんがここまでの事をした事など・・・登場人物の気持ちにほとんど共感出来ませんでした(笑)

ネタバレ無しの方でも書きましたがゾンビ要素を抜けば全体的に金田一少年の事件簿っぽさを感じました。大学生グループと何らかの理由のクローズドサークル、癖の強い登場人物、偶然の事故を目撃した犯人に悪魔の閃きが有っての見立て連続殺人、犯人から遠そうな人が犯人など・・・

(私があまり小説を読まないのでミステリー知識量の少なさも要因の1つですが。)

という訳で、金田一の少年の事件簿が好きでゾンビモノ好きな私としては満足な一冊でした!

1 COMMENT

「屍人荘の殺人(著:今村昌弘)」の感想。なにを言ってもネタバレに繋がるからここに書くのは控えるけどもミステリー愛好家と語り尽くしたい物語。 | 読書のキロクBlog

[…] 参考「屍人荘の殺人」を読んだ感想。本格ミステリーというよりはB級ミス… 参考一度読んだ「屍人荘の殺人」をAmazonのAudible (オーディブル)で聴いた感想です!聴書のキロクBlog […]

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