「10ステップでかんたん!魔王の倒しかた(著:アンドリュー・ロウ ナレーター:水瀬 真知, 江田 拓寛)」をAmazonのオーディオブック「Audible」で聴いたネタバレ有りと無しの感想。

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今回は、Audible (オーディブル)で聴いてみた感想をネタバレ有りと無しでお伝えします!

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「屍人荘の殺人」をAudibleで比べてみました。

書籍情報

ストーリー
 (3)
ナレーション
 (4.5)
Audible向け度
 (3)
目次
 (4)
翻訳者
 (0.5)
総合評価
 (3)
Amazon評価
 (5)

※Amazon評価は記事投稿時点です。

著者:アンドリュー・ロウ
ジャンル:ファンタジー
発売日:2021/11/12?
配信日:2021/11/12
聴了日:2021/12/05
読手:水瀬 真知, 江田 拓寛
再生時間:8 時間 14 分

内容紹介(Amazonより引用)

世界は繰り返している――歴史の環を。

魔王の侵略の百年目、伝説の勇者はふたたび誕生し、人類を救う。 人々はそう信じ、勇者は実際に魔王を倒してきた。何十回も、何百回も。

そう、これまでは。 今回はちょっとだけ問題がある。魔王軍の侵攻の二十三年目、すでに地上の半分以上が奪われた。あと七十七年も勇者を待っていたら、救ってもらうはずの人類なんてどこにもいなくなってしまう。

そこで本書の主人公、ユウは旅立ったのだ。10のステップで誰でも簡単に世界を救える、すばらしい計画とともに。 ユウは勇者ではない。

でも、十分に長いあいだ、勇者のふりを続けることができたら…… 世界を救うことだって、できるかもしれない。

Amazon

10ステップでかんたん!魔王の倒しかた」のネタバレ無し感想

私はあまり知らなかったのですが、海外で人気のファンタジー小説家「アンドリューロウ」さんのaudibleで人気作品の翻訳版。

まるでRPGゲームのような世界を舞台に、主人公「ユウ」の冒険譚です。
勇者になりたかったけど、条件を満たせず勇者を断念した「ユウ」ですが、世界の固定観念に捉われない方法で冒険を進めていきます。

主人公が魔王を討ち倒すという大まかなストーリーはタイトル通りなのですが、勇者ではない「ユウ」が様々な王道から外れた方法で攻略は先が読めずに楽しめました。
ストーリーは良かったと思います。ナレーターも聴きやすく、演技も演じ分けもバッチリでした!

ただ・・・

翻訳者もっと頑張って!!

メインスキル「在庫」は無い。ホントに無い。そこは「アイテムボックス」でしょ・・・
スキルに英語は使わない縛りがあるのかと思えば「ブリンク」は英語。なぜ?

主人公:ユウ・シャー、剣聖:ケン・セイイ
後書きで、作者が「実は日本語でユウ・シャーは勇者、ケン・セイイは剣聖って意味なんだよ!凄いでしょ!WAHAHAHA!」みたいな事と言ってるんだから、もう少し肩書きを捻ればよかったのに・・・勇者は難しいにしても、せめて剣聖はソード・マスターとか・・・

と、ツッコミたいところも多い話でしたが、やはりゲーム好きとしては面白かったし続きが気になるのでぜひ続編が聴けるようになって欲しいですし、アンドリュー・ロウさんの他の話も聴いてみたいです!

あと、コメディっぽいお話なおかげか、悪い人が出てこないのも良いですね!

10ステップでかんたん!魔王の倒しかた」のネタバレ有り感想

RPGゲームのオマージュ作品というのは見ていたので、序盤のスキルネタ中心な様子から洋ゲー的なMMORPGをイメージしてましたが、スライムあたりで一気に変わりました。

グリーンスライム、シルバースライムってまんまバブルスライム、メタルスライムやないかいっ!

ただ、その上でスライムの描写がドラクエスライムなのか、その他のスライムなのかあやふやな感じがしました。ドロドロのスライムのイメージでの描写が多かったですが・・・「スライムがぴょんぴょんと飛び跳ねる」といった描写で一気にドラクエスライムになってしまいました・・・

なんだ。ドラクエなイメージな世界観か、と思っていたら「勇者は緑色の上着を着るもの」と。ほなドラクエ違うか。

洞窟の壁のヒビは爆弾を置いて壊せるだと?ドラクエ3の魔法の玉やないかいっ!

勇者はオカリナを持っているだと?ほなドラクエ違うか。

勇者の武器の一つはブーメランだと?そりゃドラクエやないかいっ!

仕掛けをクリアしたら音が鳴るだと?

ゼルダかー!!

なんかスライムのせいでドラクエイメージが強くてゼルダの事をすっかり忘れていてリアルに脳内で上記な感じでした笑

あと・・・FF脳的には「フェーズ」の効果が「ブリンク」っぽい。

在庫(アイテムボックス)

ゲーム世界への異世界転生者のほとんどが持っている「在庫(アイテムボックス)」はこの世界でも有能でした。しかし、自分が入ると窒息死しそうになるなら、水の勇者の運搬以外にも、攻撃手段として敵モンスターを在庫に入れて殺せたのにー

そこも含めて鞄魔法、次元魔法はチート級の強さでした。次作が有るとしたら女神と戦うでしょうから、今は持て余している次元魔法などをより戦闘向きに使っていくのでしょう!

魔王の正体

魔王の正体はもう少しうまく隠せなかったのか・・・あまりにもフラグがビンビンで驚きは無いし、それを作者もわかっているのか、ネタバラシも非常にあっさり。
ユウが気付いたきっかけはなんだったのか?その描写聞き逃した?

魔王の倒しかたの10ステップ

10ステップじゃ足りなかったので、11ステップ目が出たという事自体はタイトル詐欺とも言えますが、10ステップという思い込み(私は全然気にしていなかったけど。)を逆手に取ったサプライズな手法は全然有りだと思います。

ただ、最初はステップを踏んでいる感じがしましたが、後半はもう関係なかったように感じました。なんせステップ10が「魔王を倒そう!」でしたから。魔王を倒すための10個の攻略ステップじゃないのー!?

そこはちゃんと10個の攻略ステップが並んで欲しかったです。

もしかしたら原題は違って邦題のミスなのかも知れませんが・・・

原題:How to Defeat a Demon King in Ten Easy Steps

うん。これはおそらく原題からの問題ですね。

Audible (オーディブル)で聴いた感想

ナレーターは良かったです。欲を言えば男性ナレーターはケンを担当して欲しかったです。

目次は区分けはちょうど章毎で、後から戻りやすかったです。こちらも欲を言えば、章毎にサブタイトルが付いてるからそれも表示してくれるとわかりやすかったかなぁ

終わりに。

全体的に、まるでゲームの設定あるあるにツッコミながらのお話です。
序盤はユウは世界のシステムに精通し、両親がツッコミ役、ケンが仲間になってから、伝統を守らないユウにケンがツッコミ役。ユウの知識が序盤とそれ以降でアンバランスさを感じました。

このアンバランスさはユウがゲームの世界に転生したてたら、一気に解決する気がします。

著者のアンドリューロウさんと翻訳者の方には日本にはゲームの世界に転生するラノベが山ほど有るので読んで欲しいと思います。

まるでドラクエやゼルダなどのRPGの世界を冒険する小説・・・20年前ならもっとワクワク読めた気はするんですけどねぇ

異世界転生という設定の素晴らしさを再認識したお話でした。

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